縄文人を取り巻く生活と気候の変化

2012年07月04日

神戸縄文土器クラブです。
今日は縄文時代の生活環境についてお話したいと思います。
縄文人を取り巻く生活と気候の変化
※月刊考古学ジャーナルより

【地形・温度】

<草創期>約1万3千年前~約1万年前頃
 海面は現在よりも約60m低く、平均気温は7℃から8℃ほど低く、日本は大陸と陸続きでした。そんな気候の中でマンモスや野牛を追って狩猟をするという生活を行っていました。

<早期>約1万年前~6千年前
 平均気温は3℃程上昇し、海面も30mほど上昇しました。日本列島はこの頃、大陸から切り離されました。ドングリやクルミ、植林やt栽培がはじまり定住生活に移行していきました。人口は約2万人ほどとされています。

<前期>約6千年前~約5千年前
 平均気温は約7℃上昇。現代の気温よりも約2℃高いとされています。海面もさらに上昇し、現在よりも約5m高いとされています。気温の上昇に伴い、動植物が増え、畑作も盛んになりました。丸木船も開発され、魚類もよく取れるようになってきたのもこの頃だとされています。人口も約10万人に増加。

<中期>約5千年前~4千年前
 平均気温は若干下がり、現在とほぼ同じくらいの気温になりました。漁労が盛んになり、植林も増えたことで縄文時代の中で最も暮らしやすく、安定した時期だとされています。人口は26万人に達したとされています。

<後期>約4千年前~3千年前
 この時期に入ると平均気温は再び寒冷化に向かい、食料生産も低下していきました。その結果、縄文人の人口も停滞あるいは減少に転じる傾向と成り、人口は16万人へと大減少しました。

<晩期>約3千年前~2千3百年前
 平均気温はさらに低下し2℃下がったとされています。海面も下降し漁労民が大打撃を受けることになりました。人口はさらに減少し、約7万5千人まで落ち込みました。





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Posted by 神戸縄文土器クラブ at 20:29│Comments(0)縄文時代 の人と土器
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