縄文土器の名称と起源

2012年05月07日

神戸縄文土器クラブです。
今日は普段我々が当たり前のように使っている「縄文土器」という呼び方。実はこの呼び方に落ち着くまで様々な名称で表現されていました。この「縄文土器」という名称に至る経緯を少し解説したいと思います。
縄文土器の名称と起源縄文土器の名称と起源
現在は縄文土器と言えば「縄文時代に使われた土器の総称」ですが、その名前はアメリカの動物学者E・S・モース博士が1877年に発掘した「大森貝塚」の報告した詳報"Shell Mounds of Omori"の中に登場する名称「"cord marked pottery"」が日本語に翻訳された際に「縄文式土器」と初めて呼ばれるようになったとされています。モース博士はその後東京大学からの要請で2年間教鞭を採られました。

それ以前は貝塚土器、アイノ式土器、石器時代土器とも呼ばれていました。モース博士の発掘後「縄文式土器」という呼称が定着し現在の「縄文土器」という呼び方になっていという訳です。

また、縄文土器はその出土地域や出土時期に応じて約70種類の独特な特徴を持った様式がありますが日本全土に渡る分布の状態により長命型、短期型、広域型、局地型と分かれておりその種類は多い。様式もその新旧により縄文時代の中でも、草創期、前期、中期、後期、晩期の6期に分かれています。





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Posted by 神戸縄文土器クラブ at 09:37│Comments(0)縄文時代 の人と土器
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